テレコン概要(無線、クレーン、安全、歴史について)


テレコンとは

テレコンとは遠隔無線装置のことであり、離れた地点から無線でクレーンなどの設備を無線操縦する装置のことを言います。 制御器(送信機)の押ボタンやレバーハンドルなどを操作することにより、操作対象設備であるクレーンなどを自在に動かすことができます。テレコンは主に安全性を有する設備を無線操作する場合に多く用いられ、一般的な無線装置と比較して、危険な状態にならないように考え設計開発した製品です。

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テレコン設置イメージ

 

テレコン装置は、クレーンなどの設備に受信装置と受信アンテナを設け、操作者は携帯型の制御器(送信機)を持ち操作します。 制御器(送信機)に実装されている押釦やレバーハンドルを操作することにより、制御器から操作信号が送信され、この信号を受信アンテナで受信した後、受信装置でエラーチェックを行い、インターロック回路などの安全回路を経て出力リレーを動かします。 出カリレーに接続されたクレーンなどの設備は、出力された信号によリモーターなどの駆動を行い設備を操作することができます。

クレーン以外でも産業用の信号を無線で動かし、安全に対象物を操作できる設備に使用できます。

 

①製品構成  制御器と受信装置
ハイパーテレコン、制御器と受信装置 ハンディR2テレコン、制御器と受信装置
テレコン装置は、制御器(送信機)と受信装置、アンテナ、充電器などで構成されます。

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②テレコン装置の使用環境
テレコン装置は、操作対象物を安全に無線で制御したい場合に使用します。さまざまな設備に使用されていますが、使用実績は以下のようなものがあり、この他にも多くの設備に使用されています。

テレコン装置搭載例

天井クレーン、リフティングマグネット付きクレーン、コイルリフター付きクレーン、ジブクレーン、タワークレーン、橋形クレーン、アンローダ、ケ-ブルクレーン、テルハ、ウインチ、スタッカークレーン、ホイスト、チェーンブロック、ブルドーザー、ローラー車、コンクリートポンプ車、トンネル掘削機、搬送台車、トラバーサー、窓拭き用ゴンドラ、ボーディングブリッジ、ディーゼル機関車、パイラー、開孔機、マッドガン、特殊車両、各種重機
ディーゼル機関車無線操作 タワークレーン無線操作 天井クレーン無線操作 ローラー車無線操作 クレーン無線操作 コンクリートポンプ車無線操作 クラムシェルクレーン無線操作 高炉クレーン無線操作

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テレコンの語源

1963年にクレーン用無線操縦装置を、ホビー用の「ラジコン(ラジオコントロール)」、家庭一般用の「リモコン(リモートコントローラー)」と区別するため、 安立電気(アンリツ株式会社)が「tele-control」(tele-:遠くの物を、control:制御する)を略して「テレコン」と名付けました。 金陵電機株式会社は、1999年にアンリツ株式会社からテレコン事業譲渡を受け、お客様の立場に立ったテレコン装置を50年以上作り続けています。

 

金陵電機テレコンの安全思想

金陵電機のテレコンは、安全の実現を第一に考えた設計思想で開発しており、無線接続が切れにくく、安定して操作ができるように設計開発しています。 また、故障した場合に設備の操作を止めるように考えた、フェイルセーフ思想で設計しています。

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