無線システム提案(クレーンの無線化、工場の無線ソリューション事例)


よくあるご質問

基礎知識

「テレコン」(Tele-con)とは遠隔(Tele-)制御コントローラー(controller)の略です。
スイッチなどの制御信号(電気信号)を電波に変換し、離れた場所に制御信号(電気信号)を伝えるものです。
当社の製品では、スイッチ信号を電波にして送る「制御器」と、電波を受信して制御信号に変換する「受信装置」から構成されます。
電気配線が困難な場所や、移動しながら操作が必要な環境に適しております。

テレコン概要でも詳しく記載しておりますので、そちらもご覧ください。

微弱無線局特定小電力無線局があり、それぞれ特徴があり、用途に応じて選ぶ必要があります。

<<微弱無線局>>
・メリット: 電界強度以外の法的規制がなく、使用できる周波数が多いので多数のクレーンに使用できる。
・デメリット: 送信出力が弱いため通達距離が短く電波障害の影響を受けやすい
<<特定小電力無線局>>
・メリット:微弱無線局に比べ送信出力が強いので、ノイズによる影響が少なく通達距離が長い
・デメリット:さまざまな通信機器が同じ無線周波数を使用しており、周波数も少ないので周波数管理が困難
詳しくは弊社の係員までご相談下さい。

操作者の転倒など、制御器の傾斜角度を検出し、操作出力を停止する安全オプション機能です。
制御器が一定角度以上に傾斜した場合、内部の傾斜センサーから受信装置に傾斜信号を送ります。
詳しくは弊社の係員までご相談下さい。

テレコンは使う環境によって受信電波が弱くなったり、建物からの反射によるマルチパス受信を起こし受信レベルが下がる事があります。
これを回避するために、違う位置に複数(通常は2本)のアンテナを設置して、受信状態の良いアンテナからの信号を受信装置に取り込む方法です。
弊社のハイパーテレコン【微弱】ではダイバ-シチ受信を標準仕様にしています。 その他の装置のダイバ-シチ受信については、弊社の係員までご相談下さい。

既に発信されている電波を受信することにより、これから自分が発信しようとする周波数・チャネルが空いているかどうかを調べる機能です。
先に発信されている電波を妨害することのないように、電波が使用されていないことを確認してから発信します。
また、オートチャネル機能はこのキャリアセンス機能を用いて、空いている周波数・チャネルを探して発信します。

誤動作しません
それぞれの装置には固有の番号(アドレス)を設定していますので、たとえ同じ周波数でも本来の制御器以外の電波では動作しません。
同じ周波数の電波を受信した場合は安全を考慮し停止させます。

操作できませんが、非常に危険ですので絶対に行わないでください。
特定小電力のテレコンであればキャリアセンス機能が動作し、後から電源を入れる制御器は電波を発信できません。 微弱電波のテレコンであれば電波を発信することが可能ですが、2台の制御器のどちらか一方の操作しか受け付けませんし操作可能となる制御器がランダムに入れ替わるため正常な操作ができません。
非常に危険ですので絶対に行わないでください。

機種選定・導入時注意

クレーン等を操作する場合に吊荷など対象物から離れられることが挙げられます。

危険源から離れられることで、安全な場所からの操作が可能となり、高温・悪臭などの過酷な環境から離れられることはもちろん、周囲への見通しも良くなり、安全な環境で安心して作業可能となります。

例えばクレーンの操作では、運転者、玉掛者、合図者など複数名で操作していました。 それが無線機器で操作することにより、運転者、玉掛者、合図者の作業を一人で行うことができます。 その事により、効率が上がり、更に、合図の見逃しや、勘違いなどによるヒヤリハットも回避することが出来る様になります。 また、作業効率の良い場所から操作を行えたり、複数のクレーン(設備)を一人で操作可能する時、操作卓まで行かなくても操作可能となる等の効率化も挙げられます。

どの様な設備でも導入後のメンテナンスを怠ると予期しない事故につながる可能性があります。 テレコン装置においてもそれは同様で、定期的なメンテナンスが必要になります。 当社では、定期的に適切なメンテナンスを行えるように年に2回メンテナンス講習会を実施しており、導入後のメンテナンスのサポートをおこなっております。 また、メンテナンス部署や担当がおられないお客様には、当社のサービスマンが伺い対応することも可能です。 更に、周辺装置も含めたメンテナンス対応も取ることが出来ますのでご気軽にご相談下さい。

クレーンの操作を行う場合は、クレーン操作の資格が必要になりますが、無線に関する免許や登録は不要です。 具体的には、当社の製品の、特定小電力429MHzや1.2Gの無線は技術適合申請(技適)が必要となりますが、当社であらかじめ取得申請を行っておりますので、ご購入後の手続きは不要となります。 また、電波法の改正時には、ご購入後の機器登録(ユーザー登録はがき)をおこなっていただいているお客様には、電波法の改定時に変更点のアナウンスをおこなわせていただきます。

ご購入時に一般的には操作する制御器の操作性や、信号点数などをみて機種選定をされることが多いと思いますが、受信装置の選定を間違うと非常大きな問題が生じる可能性があります。
受信装置が不適切な状態で発生する具体的な事象としては以下の点が挙げられます。

  • 接続先設備の状態や、電圧が合わないことによるリレーの接触不良や、溶着が考えられます。特に、リレー溶着が発生すると、操作対象物が暴走する可能性がありますので注意が必要です。
  • 設置環境により供給電源が不安定な場合、受信装置の電源ユニットの性能により装置の動作が不安定になる場合があります。
    (当社製品はノイズや、電圧変動などの試験・検証を行った電源を使用しております。)
  • 制御器(コントローラー)が故障をしても、予備制御器があれば作業が継続でき、対処が可能ですが、受信装置が故障すると設備が立ち往生して、作業に支障をきたしてしまいます。 また、修理を行う場合も制御器に比べ、受信装置の設置個所に移動することが困難な場合も多く、容易ではありません。
  • 受信装置をクレーンに設置した場合、常にクレーンの振動や衝撃を受けます、また、工場内の上部にある為、温度や湿度も高い場合が多く、制御器より過酷な環境にあります。

当社の受信装置はすべてこれらのことを考慮に入れた開発、試験などを行っています。また、疑問点があれば営業が環境に応じた対策を講じることもできます。

無線周波数は限りがある資源です。また、現在、携帯電話や、無線LANなど多くも無線機器が使われています。 これらの設備を正確に把握して、管理していかなければ、他の無線が干渉して動作が不安定になりかねません。 (当社製品では、無線信号にCRCを付加していますので、誤動作にはなりません。) 当社では、多くの無線設備を導入されている場合の周波数管理や、設置計画の提案も行っております。 また、周波数が自動で変わるオートチャネル機能を備えた機器もありますが、いつも使用周波数が変わるため、決まった場所で多くの設備を使用している場合、かえって不安定になる可能性もあります。

購入前

取扱説明書は、製品紹介ページからそれぞれの製品ページへ移動して取得してください。
また、ハイパーテレコンの取扱説明書は個別仕様となるため弊社の係員までご相談下さい。

お客様の地域により異なります。最寄の営業拠点までお気軽にご相談下さい。

テレコン装置の外観図は、製品紹介ページからそれぞれの製品ページへ移動して取得してください。

購入後

消耗品リストでご確認いただけます。

代表的な周波数表をご用意しました。

対応できる場合がありますので最寄の営業拠点までお気軽にご相談下さい。
生産終了機種は、生産終了・保守終了一覧でご確認お願いします。


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